履歴書の書き方(実践編)
もくじ
応募書類の最重要ポイント《目的を意識する》
実際に履歴書を記入するステップです。
準備編でも書きましたが、就職活動を成功させるための、とても重要なポイントなので、実践編でも最初に書いておきます。
WEBサイトなどで、コツやノウハウがたくさん紹介されていますが、就職活動には絶対の正解はありません。
一所懸命な方ほど、いろいろと情報収集した結果、結局どうしたら良いか迷ってしまう傾向があります。
そんな時は何のために今の活動をしているのか、「目的」を明確にしましょう。
目的が明確になると、いくつもある選択肢から、自分に最も適した効果的な方法を選び取ることができます。
私が考える応募書類の目的は面接に呼ばれることです。
書類選考を通過して面接に呼ばれるために、どんな書類を作るとよいのか、採用担当者に自分のことが伝わり、興味を引きつけるにはどうしたら良いか考えて作ることが重要です。
この、応募書類を作るときの基本的な考え方と、応募書類の形式的なルールが理解できれば書類選考を通過できる可能性が大幅に向上します。
書類選考がなく面接で採否が決まる場合でも、ポイントが整理できるので応募書類をしっかり作ることをオススメします。
応募書類の中で履歴書には大まかに自分を伝える役割があります。また、ビジネス文書として基本的な書き方のルールがあるので、ルールを守り、減点されないように作成するのがポイントです。
記入する前の下準備も重要です。
履歴書の選び方や、手書きかパソコンのどちらで作成するかなどは 『履歴書の書き方(準備編)』を確認してください。
履歴書作成の全体的な注意点
応募書類の作成で心がけることは「見やすさ」です。
読みやすく理解しやすいように意識して作成します。
- 文字は丁寧に1字1字、心を込めて書きます。採用担当者が重視するのは文字の上手下手ではなく「丁寧に書かれているか」です。
- 筆記具は黒のボールペン(万年筆も可)が一般的です。フリクションなどの消せるボールペンはNG。フォーマルな書類に鉛筆で記入しないのと同じで、書き直しができるペンは避けましょう。
- 折れたり汚れたり、1文字でも間違えたら新しい紙に書き直します。修正テープや訂正線で修正するのはNGです。
- レイアウトにも気を配りましょう。文の始まりは書き出す位置を揃えます、統一感のある文字サイズとしましょう。
- 記入スペースにぎっちりと文字を詰め込むと読みにくく見た目の印象も悪くなります。何も書かない空欄はNGですが、書き過ぎも読みにくくNGです。適度な余白を作りましょう。
- 和暦か西暦かを統一します。和暦(昭和・平成など)を使用するのが一般的ですが、応募先の企業や職種、これまでの仕事内容などが国際的な場合は西暦で記入する方が自然な場合もあります。
- 省略した書き方(学校や会社名、資格名など)はせず、正式な名称で書きましょう。
- 最後に、誤字、脱字、記載漏れがないかチェックします。自分以外の目でダブルチェックすることも効果的です。記入ミスは仕事でもミスをすると思われ、大きく減点されます。身近にチェックを頼れる人がいなければハローワークなどの相談員などに依頼してもよいでしょう。
記入項目ごとの注意点と書き方
ここからは、履歴書の記入項目に沿って解説します。
日付
履歴書郵送の場合は投函日、持参の場合は面接日とします。
※作成時でなく、後日、投函日や面接日に書くため、記入漏れの多い項目です。書き忘れに注意しましょう。
基本情報欄
表挿入住所は都道府県や番地、マンション・アパート名なども省略せず書きます。
連絡先欄にはEメールアドレスや2つ目の電話番号などの記入に利用して構いません。
写真について
写真は第一印象を決定づける、とても重要な要素です。
写真の印象でマイナス印象を与えると文字の情報で挽回するのはかなり困難です。好印象を与えられる写真を使いましょう。
学歴・職歴欄
学歴は古い順から書きます。中学卒から書くか、最終学歴の1つか2つ前の卒業から書くことも多いです。
職歴も古い順から書きます。(株)など省略せず正式名称で書きます。所属していた部署や職種、業務経験もある程度具体的に書くとアピール力が高まります。
資格・免許欄の書き方
応募する仕事に役立つアピールしたい資格や難易度の高い資格から順に書きます。
認定講習等の修了や一部合格の資格、学習中の資格などもこの欄に書きます。
志望動機などの欄
履歴書の中で最もPRできる項目で、採用担当者も志望動機を重視します。しっかりと作り込んで記入しましょう。
通勤時間、家族情報欄
通勤時間は最も安く早いルートでの時間を書きます。JRや車などの移動手段を書き添える場合もあります。家族情報欄も扶養家族の人数(いない場合は空欄にせず0人と記入)や有無を全て記入します。
本人希望欄
志望動機で補足することがあれば記入します。待遇面では「貴社の規定に従います」と記入するのが一般的です。
おわりに
実際に記入すると不明点や疑問が生じることもあると思います。最終的には個別に状況や詳細を伺ってケースバイケースで判断するしかない場合があります。お問合せいただけたらできる限りお答えしようと思いますが、ハローワークなどで信頼できる相談員を見つけるのも一つの方法です。
この後は職務経歴書や送付状の作成など道は長いですが苦労は成果に結びつきますので乗り切っていきましょう。