自分について知る
自分のことがよくわからない。
自分に自信が持てない。
自分が嫌いだ(好きになれない)。 このような方に適した内容です。
逆に自分のことはよくわかっていて、短所も含めて自分が好き、少々の問題は乗り越えられるだろう。と思う方にはこの記事はあまり役立たないかもしれません。
自分を知る
私たちは、生まれてから今までの様々な経験を通じて、自分に関する知識を蓄えています。
自分は気長だ、社交的だ、優しいといった、いくつものイメージを持っています。
重大な出来事や、自分でも覚えていないような経験、その時々の感情、自分と他人の比較結果など、無数の経験が積み重なって自分自身のイメージを作っています。
このイメージが態度や言動、振る舞いに現れます。私たちは自分のイメージに合った行動を取ろうとします。
私はかわいいキャラだと思うと、かわいく振る舞い、優しいと思えば優しい行動を取る傾向があります。
そして、優しい行動をした結果として、優しい自分のイメージがさらにハッキリとして強くなります。
逆に、優しくない行動をとってしまった時は、不快な感情が生まれやすくなります。
優しい自分のイメージと実際の出来事とのギャップから自分らしくないと感じたり、思うように行動できない事に不満や不安を感じ、自分のイメージに自信が持てなくなります。
そうすると優しい行動ができなくなっていき、さらに自分自身のイメージが不明確になっていきます。
このように、自分自身のイメージは行動に現れ、行動の結果が自分のイメージに影響していきます。イメージと行動が互いに影響を与え合い、将来に渡って自分を形作っていきます。
自分への評価
自分を知ることに加え、自分のイメージをどのように捉えているかも重要です。
私は人並み以上にうまくやれると、ポジティブに捉えている場合は自分をオープンにして新しい行動をとっていくことができます。
一方で、『何かにつけて自分は役立たない人間だ』とネガティヴに捉えている場合は、自分を閉ざし、新しい行動を制限します。自分を知る機会が減り、将来の自分の可能性を広げにくくしてしまいます。
自分をよく知ること、ポジティブに捉える事で自分自身に望ましい将来を作っていくことができます。
では、自分自身への理解を深め、ポジティブに自分を捉えていくにはどのようにすると良いのでしょうか。
自己理解を深める方法
就職活動は自己理解を深めるチャンスです。まず自分を知り、次いで応募書類や面接でPRできる材料を探して行きます。
自己理解を3つの視点から行うことで、深く広く客観的に自分を知ることができます。
自己探求が自己理解の中心的な役割です。特に職歴や学生生活、私生活を振り返り書き出す事や、将来の目標を決めることなどが自己探求にあたります。
他者評価は他人からどのように思われているかを聞き、受け止めることです。自己評価と他者評価のずれを少なくすることは明確な自己理解につながります。
自分を知ってもらうこと、他人からのフィードバックを受け止め、理解することでずれを少なくすることができます。
検査・調査は職業興味検査や性格検査などで知ることができます。職業興味検査が行えるハローワークも多いので問い合わせして利用するのもよいでしょう。
ポイントは結果をそのままとらえるのではなく、自己理解を深めるためのヒントとすることです。
興味検査の結果について信頼のおける相談員と結果を話し合うことで結果の理解を深めることができるでしょう。
就職活動においては、社会人経験の長い方は職歴中心、あまり職業経験のない方は学生生活や私生活を中心にPR材料を探します。
この機会に自分をしっかりと見つめたいという方は生まれてから今までの人生全体を探求しても良いでしょう。
過去の出来事やその時とった行動と結果、どう感じたか、どのような変化があったかを振り返っていくことで、自分のイメージを正しくハッキリと理解できます。
また、過去の自分を弱みも含めて受け止め、認めることや、ネガティヴイメージの事柄も「視点を変えてみると良かった面もある」と気づく事で自分のイメージを再構築できます。
自分のイメージを正しく理解する事は、職業も含めた人生全体に好影響を与えます。
何しろ自分のイメージは将来を形作る重要な要素なのですから。
終わりに
自己分析では自分の嫌いな面、嫌な思い出とも向き合うこともあり、しんどくなってしまう場合もあると思います。
ですが、マイナス面を知り受け入れ、適切に表現することで心を自由にしていくことができます。
普段の生活を送っていると、立ち止まり自分を振り返る機会はあまりないと思います。
就職活動を一旦の区切りとして自分自身への理解を深める事は、より充実した職業生活を送る機会となります。
自分を好きになり自信を深めるチャンスです。疲れたら休みながらでも自己分析に取り組むことをオススメします。